室内の美観における配線ダクトの役割

配線ダクトとは、複数の電線を集めて一つの場所に固定しておくための設備のことですが、その主な⽬的は、電線の保護です。

電線がむき出しのままだと、絡まったり傷ついたりする可能性があるので、保護するために使われます。

しかし、それ以外にも使用目的があります。配線ダクトの他の⽬的は、配線の整理と美観の維持です。インターネットの接続やプリンターの使用時など、ケーブルを使うことは多いですし、電話機や照明器具のケーブルも、天井裏や壁内に通すことができないと、露出させたままの状態になります。しかし配線ダクトを使えば、多数のケーブルが一つにまとまるので、すっきりと整理できます。そして、ケーブルを引き出すこともできるので、複雑な配線にも対応できるというメリットがあります。

また、天井に多くのケーブルが配線されていたり、垂れさがった状態になっていると、室内を雑多な印象にしてしまいます。そのため、配線ダクトの美観を維持する目的で配線ダクトが使用されます。特に店舗などでは、客を不快にさせたり、悪いイメージを持たれないために、必須となっています。他にも、レイアウトの変更におけるメリットもあります。ショップでは、光の当たり方で商品の見え方が違ってくるので、照明の移動は重要ですが、配線ダクトがあれば照明の位置のコントロールも容易となります。天井に直接取り付けるタイプだけではなく、吊具を利用して天井から離すこともできるので、室内の美観を保つことができ、雰囲気に合わせたレイアウト変更も可能となっています。