結束バンドはケーブルを束ねたり、識別するためのバンドです。
複数のケーブルがバラバラに地面に置いてあったり天井からぶら下がっていたりすると危険ですので、この結束バンドで束ねておけばスッキリ収納することができます。屋外でも使われることがありますが、その耐久性は素材により異なります。一般的に広く普及している素材が「ナイロン製」です。世界初の合成繊維であるナイロン6.6なども含まれ、耐熱性・寒冷地使用などの耐候性に優れており、引っ張り強度も高く何より安価に生産できるところが魅力でしょう。
他にもナイロン4、ナイロン11、ナイロン46などの種類があり用途によって使い分けます。耐薬品性を高めたい場合には「ポリプロピレン」を用います。ナイロンと同じ程度の強度をもちながら、酸やアルカリなど様々な薬品に対して強度を保つことができます。病院や薬品を使う現場ではポリプロピレンを使うことをおすすめします。寒冷地などで凍結するような場所で用いる場合、ナイロンよりも強度がある素材を使った方がいいかもしれません。
「フッ素樹脂」はナイロン66よりも耐熱性・耐寒性・耐候性・耐薬品性が高いというメリットがあります。耐熱性に関しては170℃に耐えられるものであり、ナイロンの110℃に比べてはるかに性能が良いものです。ただし価格が高くなるというデメリットがあります。寒冷地の地面にケーブルを埋めるような場面では、冬の凍結から夏の高温までに耐えうる素材が必要になります。屋内用ではなく屋外用の結束バンドというものがあるので、そちらを選んでください。
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