塩化カルシウムにも強い結束バンドの活用法

一般的なナイロン製の結束バンドは、化学物質に対する耐性が低いため特定の化学物質から影響を受けることがあります。

特に塩化カルシウムは海水などの自然環境の中にも広く存在する物質で、毒性がないことから私たちの生活を便利にするためにも使用されています。その代表的なものとして挙げられるのは、冬季に道路の凍結を防ぐために使用される融雪剤です。融雪剤の成分として使われている塩化カルシウムは、金属を腐食させてしまいます。

融雪剤によって車の底面を痛めてしまうことがありますが、車の底面だけでなくケーブルにダメージを与えることもあります。特に雪国では融雪剤の散布量が多いので、ケーブルに対しての悪影響を無視することはできません。塩化ビニール製のケーブルは、もともと高い耐性をもっているため車のケーブルによく利用されていますが、塩化カルシウムによってダメージを受けた結束バンドが破裂してしまうことが原因となり、ケーブルが断線してしまうことがあります。

結束バンドが破裂が原因でケーブルが切れてしまうことを防ぐためにも、塩化カルシウムに耐性を持つ結束バンドを選ぶ必要があります。耐性塩化カルシウムの結束バンドは、車だけでなくキッチンやバスルーム、トイレなどの水回りだけでなく、太陽光パネルの配線類など屋外に至るまで幅広く活用することができます。メーカーや価格などによっても異なりますが、約２０年から３０年ほどの高い耐久性を持つといわれており、とても経済的なのもおおきなメリットの１つです。